オンプレミスの良さを再認識

クラウド全盛の現在ですが、オンプレミスへの要望も依然としてお聞きします。

特に、機密情報を扱う基幹業務システムの場合は、インターネットによる情報漏洩を防ぐ意味でも、オンプレミスが積極的に採用されています。

クラウドが初めて登場した時には、運用費用の安さに飛びついたのですが、2、3年使うと、意外にもクラウドは安くないことが判ってきたという経由があります。

また、時間帯によっては、クラウドの速度が極端に低下することも理由に挙げられます。

一方で、ここ数年のパソコンのハードウエアの高速化により、オンプレミス環境での処理速度の高速化を実感することができることも、オンプレミス導入の理由の一つです。

クラウド任せになることで、社内に全くコンピュータに関するノウハウが蓄積されずに、クラウド業者の言いなり(約款の一方的な変更)になってしまい、いつの間にか高い価格を支払い続けているという潜在的な問題に気がつき始めたようです。

高速処理はオンプレミス

システム構成図を見ると、データベースとユーザーの間に、インターネットが介在しないので、システム全体が高速に稼働することがわかります。

たとえ安価なパソコンであっても、十分な処理速度が確保されますから、事務処理をする人が無駄なストレスを感じることもありません。

クラウドの認証トラブルも無い

ある有名なクラウドサービスで、2重認証のためのIDとパスワード入力画面が頻繁に現れて、仕事にならない。ということを聞きました。

週初めの月曜の朝や、夕方の時間帯に、クラウドサービスの速度が極端に低下して、仕事にならない。という意見もお聞きします。

オンプレミスだと、そんな無駄な時間を押しつけられることも無いですね。

クラウド・ブームが一周してきた今は、改めてオンプレミスの良さを理解する人が増えてきたようです。

オンプレミスとクラウドを、賢く組み合わせることで、企業の競争力を大きく、強くして行きたいですね。