基幹系システムと情報系システム(引用e-Words)

BIZTREKは基幹系システム

基幹系システム 【mission-critical system】

基幹系システムとは、企業や官公庁などの情報システムのうち、事業や業務の中核に直接関わる重要なシステムのこと。または、全社で共通して利用される、その組織全体の基盤の一部となるシステム。

業態や組織の構成、システム化の度合いなどによりどのようなシステムが該当するかは異なるが、止まると業務自体がストップしてしまったり、事業に深刻な影響が及ぶようなものをこのように呼ぶ。

例えば、販売管理(受注管理)や購買管理(発注管理)、在庫管理、財務・会計、人事・給与などのシステムが基幹系システムとされることが多い。製造業ではこれに生産管理などが、流通業や運輸業では配送管理などが加わり、金融機関では金銭の管理に関わる勘定系システムなどが加わる。

情報系システム 【informational system】

情報系システムとは、企業や官庁などの情報システムのうち、コミュニケーションや事務処理の効率化、意思決定の支援などのために構築されるシステムのこと。

従業員間の意思疎通や業務上の意思決定を円滑化したり、業務効率や生産性を向上させる効果があるが、止まったり無くなっても即座に業務や事業の執行に致命的な打撃を与えないようなシステムを指す。

具体的には電子メールシステムやオフィスソフト、グループウェア、スケジュール管理システム、ビジネスインテリジェンスツール、ナレッジマネジメントシステムなどが該当する。

基幹系と情報系は”切り分けて考えるべし

この特徴を踏まえると、ひとつの結論が見いだせます。それは「基幹系と情報系を統合するのは危険」ということです。

基幹系システムは、基幹業務に関わりますので、絶対に止まってはいけません。それは、ビジネスそのものが”仮死状態”になることを意味するからです。そのような仕組みの一部分として情報系システムを組み込むと、何が起こるでしょうか。

最も大きな問題としては、情報系システムの不具合であったり改修・追加開発が基幹系システムに影響を及ぼしてしまう、ということが懸念されます。業務の効率化・高度化を目指すための情報系システムが、基幹系システムに対して影響を与えてしまうのは本末転倒です。これは、逆の視点で見れば、基幹系システムが、情報系システムの柔軟性を失わせる足枷となることを意味します。基幹系システムは、常に安定して動きつづけなければなりません。そのため、営業活動・マーケティング活動のなかで「新しい施策の振り返りをしたい」などの要望が出た場合にも、簡単には手を入れられません。簡単には止められない仕組みの中に、日々うつりかわる営業活動やマーケティング施策に対応するための仕組みを組み込むのは現実的ではありません。

また、情報系システムは複数あっても良いですし、不要になれば捨ててしまえばよいのですが、基幹系システムに、そういう「一時的に使われるもの」「いずれ不要になるもの」を組み込むのは、システムとしての性質上好ましくありません。使わない機能がある場合も、システム内にその機能が存在する以上は、基幹系に改修を加えた際には、必ずすべての機能をチェックするためのテストを行うことになります。それが”安定性”を担保するための鉄則なわけですが、これでは、メンテナンスコストの増大も招きます。

昨今、基幹系と情報系の仕組みが、「もやっと」融合しているような仕組みもあるようですが、本質的には、大きなリスクを抱えている、ということを認識すべきではないでしょうか。

情報系のFileMakerと、基幹系のBIZTREKを連携

FileMakerは、ノーコード・ローコードが特徴の、導入しやすいソフトウエアです。『Workplace Innovations Platform』という言葉が表すように、ビジネスの現場での使いやすさ、フットワークの軽さには定評があります。

一方で、FileMakerは、複雑なビジネスルールを実現するためのプログラムを作り込むという目的に使おうとすると、逆にFileMakerの良さが生かされないということになります。

そこで、

FileMakerは、ビジネスの現場を円滑に遂行するための情報系に使い、

基幹系のBIZTREKと、リアルタイム・データ連携を行うことで、

システム全体の高い効率性と生産性に寄与することが可能になります。